実はみんな、成功する方法を知っています。
それは「行動すること」です。
ですが、いろいろな理由があって行動しない
つまり自ら「成功しないようにしている」みたいです。
面倒だからやらない
『夢をかなえるゾウ』水野敬也 著 飛鳥新社 より引用
「ええか?よう聞いとけよ。どないしたらうまくいくか、どないしたら成功できるか、実は、みんな心の底では分かってんねん。自分かて今の会社でどないしたら出世できるか、どないしたら給料上がるか、本当はなんとなく分かってるやろ。でもやれへんのや。なんでや?それは、『面倒』だからや。世の中のほとんどのやつらが凡人やってんのも、そいつらが『面倒臭がり』やからや。それだけなんや。」
「今日から毎日8時間勉強だ、目指せ○○大学!」
→「スマホ見てたら、もうこんな時間か」
「営業成績を上げるために、毎朝30分、営業の本を読んで勉強しよう!」
→「朝はやっぱり眠いなあ」
「毎日運動して、健康になるぞ!」
→「天気も悪いし、今日はやめておこうかな」
「決意したら、すぐに行動するぞ!」
→「失敗したらどうしよう」
「奥さんいつもありがとう。よし、毎日家事を手伝うぞ!」
→「今日は仕事が忙しかったから、疲れてるんだよなあ」
なんか言い訳をつくってしまうんですよね。
確かにわかる気がします。
うまくいく確信がないと行動しない
なぜ「面倒」なのかというと、理由は2つあります。
1つ目は
スマホをはじめ、テレビやお酒、交友関係、ギャンブルなど
周りに誘惑があふれているからです。
誘惑に勝つのは、面倒なんです。
2つ目は
「必ずうまくいくという確信がないから」
頑張ったからといって、必ずうまくいく確信がない。
失敗するかもしれない行動は、面倒なんです。
これは、時間給のアルバイトと自己投資の関係に似ています。
「自分の時間を切り売りする」なんて言われますが、
時間給のアルバイトは、働いた時間の分、確実に賃金を得ることができます。
支払われるタイミングも基本的に決まっています。
一方自己投資は
「どのくらいの対価を得られるのか」
「いつ対価を得られるのか」
ということが明確になっていません。
頑張った分確実に成果が出ないと、行動するのは難しくなります。
1万時間の法則
『天才!成功する人々の法則』
マルコム・グラッドウェル=著
講談社 より引用
この本の中に、有名な「1万時間の法則」というものが書かれています。
天才とは「生まれつき傑出した才能を持った人」
こんなイメージがあると思いますが、この本に書かれているのは「どんな天才も圧倒的な努力をしている」ということです。
確かに「生まれつきの才能はあるか?」と問われれば、答えはイエスです。
しかし
「才能のある人間の経歴を調べれば調べるほど、持って生まれた才能よりも、訓練の役割がますます大きく思える」
このように書かれています。
つまり、努力によって天才になることが可能だということです。
【ベルリン音楽アカデミーで、バイオリンを学ぶ学生の調査結果】
- 天才と呼ばれる生徒の練習時間は、みな1万時間を超えている。
- それに対して、トップに及ばないバイオリニストの練習時間は、誰も1万時間に到達していない。
もうおわかりですよね。
「1万時間の努力」
これが「必ずうまくいく方法」です。
ちなみに1万時間の努力を達成するのに、どのくらいの期間が必要なのか?
10年だそうです。
ーー長いですね。
筋トレ
10年どころか、1日の努力でも成果がわかるのが「筋トレ」です。
人より努力して、勉強ができるようになった人にも
「〇〇さんは頭が良くていいよね」
人にやさしくしようと頑張っている人にも
「○○さんはやさしいからね」
これは努力した結果なのに
あたかも「生まれつき備わっていていいよね」
みたいな言い方をする人がいます。
ですが
「いいよね、○○さんは腹筋が割れてて」
ということは言いません。
なぜかというと
この人は努力したから腹筋が割れているんだと、わかっているからです。
自分も努力すれば腹筋を割ることができると、わかっているからです。
「必ずうまくいく確信がないと人は行動できない」ということを前述しましたが、どうやら「うまくいく」とわかっていても「努力=苦しいこと」はしたくないようです。
努力したくないから、才能のせいにしようとするのは人間の性なのかもしれません。
行動すれば成功
斎藤一人さんが講演で、『小石からダイヤモンド』という話をしています。
あるところに神様が現れた。
『小石からダイヤモンド』 斎藤一人 講演から抜粋
神様が現れたから、全員が手を合わせて天を仰ぎました。
「みんなで小石を拾え」
と神様は言いました。
すごいことを言うのかと思ったら、言ったことがあまりにもつまらないんで、全員ががっかりしちゃった。
そして神様が
「小石を拾えば明日喜び、また悲しむだろう」
なんなんだそりゃって。
だけど一応神様が言ってるし、みんなで拾って袋に入れて、しまったの。
——次の日になって袋をのぞいたら、小石がダイヤモンドになってる。
その時になんて思ったかっていうと、
最初は喜んだんだけど、なんで俺もっと拾わなかったんだろう
と思って、嘆き悲しんだんですよ。
なにやったって大変なことっていっぱいあるの。
だけど明日役に立つこともあるんだよ。
だから明日はダイヤモンドになる可能性がいっぱいあるんです。
でもそれって、いくつかのことが組み合わさってできたの。
ひとつひとつの時はあまり成功しなかったから、失敗だったんじゃないかって。
石みたく思ってたの。
でもこれが集まった時に、ダイヤモンドに変わっちゃったんです。
私はこの拾ってるものが、ダイヤモンドになることを知ってるの。
普通の人は、ダイヤモンドになるまで喜べない。
でも私は、小石を拾っている時からダイヤモンドだって知ってるの。
それで当然にダイヤモンドになるんです。
仕事すること、頑張ること、そして失敗することもあるんだよ。
でもこれは、みなダイヤモンドに変わるんです。
「もっとやっておこう」「もっと努力しよう」
この努力が全部ダイヤモンドに変わるんです。
必ずダイヤモンドになる(成功する)ことがわかっていたら、みんな小石を拾います(行動します)。
でも本当は「行動していれば、いつか必ず成功する」っていうことなんです。
自分の人生を信頼する
『ユダヤ人大富豪の教え』
本田健 著
だいわ文庫 より引用
この本には「自分の人生を信頼する」という言葉が出てきます。
「自分の人生を信頼する」とは、自分の将来は必ずうまくいくと信じることです。
なぜ人は不安を感じるかというと、将来のことを心配するからです。
自分の人生を信頼していると、将来のことを心配することがなくなるので、不安もなくなります。
このような状態なら
「面倒だから」
「必ずうまくいくという確信がないから」
こういった行動できない理由はなくなります。
僕はまだ、自分の人生を信頼しきれていないところがあるので、不安を感じることもあります。
ですが、基本的に今は「どうせうまくいくだろう」と考えているので、以前の自分と比べると不安を感じることはかなり少なくなりました。
周りの人からは、ただの能天気な人間だと思われているかもしれません。
「自分の人生を信頼する」ことができるようになることは、「人生に成功する」と同義なのかもしれません。
まとめ
「成功する方法は知っている」ということについて書いてきました。
それなのになぜ成功できないかというと
「行動しないから」
これに尽きると思います。
なぜ行動しないかというと
「面倒だから」
「必ずうまくいくという確信がないから」
「いつ成果が出るのかわからないから」
「努力するのは苦しいから」
こういった理由であることがわかったわけですが
とりあえず、行動しましょう。
行動した人が成功して、行動しなかった人が成功しない
ただそれだけなのですから。